赤石-荒川の縦走は、,この夏のメインディッシュ。山歩塾でも、今年いちばんきつい内容でしたが、天気にも恵まれてよかったです。3年前の聖岳登山と同じく、井川のラブリーな民宿「やまいち」さんで前泊、して鋭気をやしなって臨みました。

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反時計まわり(赤石=荒川)と時計まわり(荒川=赤石)がありますが、山中で3泊できるときは良いかもと思い、今回は前者で。初日は微細な雨のなか急登にあえいで赤石小屋へ(私たち以外4人くらい。コタツあり。とても良くしてくださいました)。翌日はしばらく降られましたがガスがはれて赤石岳の大きな山容が現れました。

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ラクダの背の稜線のトラバースを終えて源流部に入ると、花畑の急斜面に入ります(登りもそうですが、下るときは踏ん張りがきついところです)。

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マツムシソウが目立ちました。けっこう大きめ。

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ミネウスユキソウ

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もちろん登頂もうれしいですが、長い登りの終盤も、景色が広がったり楽しいです。

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主稜線に到達して赤石頂上をとらえました。(私以外は)荷物をデポして頂上を往復します。

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たぐいまれな個性的、山頂山小屋にて。いーいね! コーヒー・ハーモニカ・望遠鏡・飛行機破片・・・ 短い時間に忘れがたい思い出をくださいました。

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荒川岳、仙丈、間ノ岳・・・

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広い稜線で、お花に気をつけて腰をおろして、ゆっくりランチタイム。

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7−11時にいい天気・大展望を楽しみましたが、大聖寺平にてガスに巻かれ、荒川小屋で水を汲んでさらに荒川岳へ。途中の急坂で、ガスがうれしい?雷鳥親子5羽に行きあいました。

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荒川岳到達。忘れてはいけない前岳を往復。

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「あと5分!」と掛け声をして中岳小屋に到着!7−9月は小屋番さんがいらっしゃってくれます。思えば学生のときに11月と3月!に泊まったことがあります。

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山頂小屋宿泊のごほうび? 小屋ブロッケン!! こちらの小屋でもお話し楽しく、よくしていただきました。夜はしばらくしてガスがはれて、トイレに起きたときにすばらしい星空が眺められました(写真に残せないのは残念ですけど)。久しぶりに広大な天の川を眺められました。


4日目、千枚小屋から椹島へのつもり。

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夜明け前。おそらく気温3度、寒い!

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悪沢岳の後ろから日の出。ここだけの絶景。

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昨年登った塩見岳、先週登った間ノ岳が見えてうれしい!奥に甲斐駒が見えます。(北岳は見えません。鳳凰・地蔵岳が、わかる人には見えます)

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ありがとう赤石岳。上河内岳、大無間山・・・

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悪沢岳の登りから、荒川中岳を振り返る。お辞儀して見送ってくださった小屋番さんありがとうございました(お辞儀)。

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愉快でお話し尽きず、すばらしき今回のメンバー W田さんは日本3000峰全座登頂!! おめでとうございます!

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雲海にうかぶ、美しい富士山

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千枚岳の岩峰から悪沢岳を振り返る。反時計まわりはこういうところを登りにまわせるのでいいですね。

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千枚小屋に8時に着いて、おや? 14時の最終バスに間に合うかな? 木を運んだという橇道・登山道を下ります。清水平・水場はいいところ。だいたい緩やかなのですが、終盤、岩峰あたりは険しくてバスをあきらめかけました。地図によっては尾根左側をトラバースしながら川底に出るようなのですが、どうやら通行止めにしているようです。(途中の道標の案内タイムはそのまま、トラバース利用による30分ほど少ないタイムのようなのですが)

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今年最大のダッシュをかけてなんとかバスに乗り込んで、1日早く帰れることに。「ここからしか見えない赤石岳」 ・・・ 行き帰り運転してくださった70歳くらいのドライバーさんは途中とても丁寧に案内してくださいました。白樺荘で汗を流して、新東名の沼津SAで夕食をして海老名に8時に着きました。

好天、車の便、足並みの良さもありながら、この南アルプス堪能プランご参加に、交通費・宿泊費合わせてふつうは10万円前後?で考えるとご予算的にも格別ではなかったでしょうか。

今年はほかに羊蹄・空木・間ノ岳(下旬に朝日)・・・ 厳しい内容であればこそ、天候判断などより慎重にのぞみますので、和気あいあいと、行きかう方々・小屋の方々とも親しくお話ししながら、大人数のパッケージプランより、楽しさ・リスク管理など内容についても大きくまさるものと自負します。